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鋼作_文化_sb
鋼作_文化_伝統文化技術の継承
 
祭り屋台車輪の輪じめ   祭り屋台車輪の輪じめ 祭り屋台
   
祭屋台の木製車輪の外周には保護などの為に、鉄でできた輪金がは
めこんであります。
屋台の曵き回しなどにより、十数年で摩耗・損傷するため修復が必
要になります。
「輪じめ」とは、木製の車輪よりも小さな径で製作した輪金を、高
温で熱して素材を膨張させ径が大きくなったところで、木製の車輪
にはめ込み冷やして締め付けることです。
永年引き継がれてき技術と経験で、祭り屋台一台一台で全く異なる
形状の鉄輪を寸分の狂いもなく仕上げます。
 
 

 

 
 
 
 
 
  鋼作_文化_英文
   
 
平鉄曲げ  
 
車輪の外径より少し長めに切断し、三点ローラ−で、一次曲げを行います。
輪締め・平
   
輪締め・輪金の調整
  輪金の調整
 
機械曲げでは正確な円になる為、木に合わせ調整をします。
   
結合と微調整  
 

粗方の調整を終えると、余分な部分を切断
し溶接します。
そして、微調整に入りますが、輪じめをす
ると木が圧縮されるので、下地となる木目
や木組みを読んで微調整を再度行います。

(ここが肝心で一番手間が掛かります。)

輪締め・結合と微調整
   
輪締め・面取り
  面取り
 
これは、少しでも角が立っていると方向転換の時などに、引
っ掛かり曲がりにくくなってしまう為、面を取ります。
山車の全体の重量によって、面取り角度を変えます。
   
輪締め・輪金完成
  輪金の完成
 

次は成形された鉄輪を熱し、輪締めをします。

 

 

 

   
輪締め 炭火おこし
  輪締め 炭火おこし 火熾し(ひおこし)
 

火をおこし、鉄を熱するのですが、風向きの関係で、均一に熱せられない為、風向きを調整しながら、可能な限り均一に熱していきます。

 

 

 

   
輪締め 火入れ 火入れ  
 
鉄輪の周りに炭を置き、火をおこす。
鉄を熱する場合火力が必要な為、ナラ、クリ、ヒノキ等の堅い材木の炭を使います。
輪締め 火入れ
   
輪締め 火入れ 輪入れ (1)  
 
はめ込み方向、位置を確認し慎重に下ろしていきます。
輪締め 輪入れ(1)
   
輪締め 火入れ 輪入れ (2)  
 
幅方向位置の確認調整を素早く行いますが、次の冷却までの間にもたついていると、木が焦げてしまいます。
輪締め 輪入れ(2)
   
輪締め 火入れ 冷却  
 
予め水を貯めた水槽に入れ、冷却します。
輪締め 冷却
   
輪締め 火入れ 取付け完了  
 
冷却後、狙った位置か確認します。
この時、ズレていたり、締めがアマイ場合は、切断し調整しなおします。
他の個所も同様に取り付けします。
輪締め 取付け完了
   
輪締め 火入れ 輪締め 完成  
 
以上で完成です。
鉄の熱した時の伸び、冷却した時の縮みを利用するのですが、相手は木の為、木の材質・組み方・木目等を大工さんとの打ち合わせが重要になります。

大工さんの希望通り収まる事もあれば、そうでない場合もあるのですが、木の組み方が同じであっても、木の質は均一ではない為毎回苦労する処でもあり、勉強させて頂いています。
輪締め 完成
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 
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